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          <dc:title>像内納入品資料に見る中世的「結衆」の特質 -快慶作例を中心とする結縁交名の総合的研究-</dc:title>
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            <jpcoar:creatorName>青木, 淳</jpcoar:creatorName>
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          <datacite:description descriptionType="Other">本論は『像内納入品にみる中世的｢結衆｣の特質-快慶作例を中心とする結縁交名の総合的研究-』と題して､仏像の像内納入品資料の分析を通じて中世社会を構成した政治･思想･芸術などにかかわる宗教的共同体(｢結衆｣)の実態とその役割を解明することを目的とする｡とくに本研究では､平安時代後期から鎌倉時代初期にかけて活躍した仏師快慶の作例をとりあげ､その像内におさめられた夥しい数の納入品資料のうち､結縁文名(信仰者の連署名)の分析から､快慶の造像活動の背後にある勧進組織や職人集団による｢結衆｣組織の構造的分析を試みた｡
序章
　本章では本論の中心資料となる像内納入品の史料的価値と研究の方向性を示した｡従来の美術史や文学史の研究では､美術や文学における想像力を｢個｣の次元で理解するのが一般的であったが､中世初期に誕生した宗教･美術･文学などの運動においては､作者における｢個｣の問題もさることながら､いくつかの共同体を中心として形成された文化的･社会的事象が重要な役割を果たしたことを指摘した｡
　また､中世における｢結衆｣の祖型を古代の｢緒｣の組織､あるいは10世紀後半から11世紀前半にかけてのいわゆる摂関期の宮廷サロンやその周辺に発生した勧学会･二十五三味会などの宗教的共同体にもとめ､これらとの比較･対照を通じて中世的な｢結衆｣の性格について論じた｡とくに従来の像内納入品研究の成果､および残された課題について具体的に指摘した上で､本研究により明らかにすべき問題点の所在を指摘した｡
第一章結縁の諸相
　日本仏教における民衆化の歴史をたどるとき､さまざまな｢結縁｣をめぐる信仰の展開が重要な位置をしめる｡
　第一節｢結縁の祖型｣では文献的な基礎資料となる経典･祖師の法話･貴族の日記などより結縁に関する資料の収集を行なった｡これらをもとに､人々の結縁の目的や手続きを語彙分析などの方法より事例別に分類し､結縁信仰の諸相を明らかにした｡
　第二節｢金石史料より見た結縁｣では､人々が｢結縁｣の行為を現実の｢かたち｣として認識する契機となった仏像の造立･写経供養･経塚建立などの際に添えられた銘文(金石文)をもとに､｢結縁｣の記事を年代を追って抽出し､整理した｡ここでは､その記事を解析し｢結縁｣に纏わるデータベース-項目として年代･所蔵者[出土地]･内容[尊像別･書写経典別･埋納品別]･銘記法･願意･願主[施主]名･勧進僧の有無･結縁者数･公刊史料等をあげる-の構築を行なった｡さらに結縁の目的について作例総数二百三十八をいくつかの項目に類別し示した｡
第二章中世的｢結衆｣の構図-東大寺僧形八幡神像の結縁文名を中心に-
　本章では､治承4年(1180)12月､平重邊衡による焼き討ちで焼失した東大寺の再建にあたり､仏師などの職巧人がどのような役割を果したのか､その動向を像内納入品資料から探ることを主眼とした｡とくに建仁元年(1201)東大寺八幡宮の僧形八幡神像の再興造立の場合を一つのモデルとして､その事業に関わった約百五十名にのぼる結縁者たちの｢結衆｣要因を｢血縁的関係｣｢法線的関係｣｢地縁的関係｣｢職業的関係｣などに分類し､そこに形成された結縁者相互のネットワークモデルを構築した｡
　この東大寺僧形八幡神像の場合､仏師の快慶が製作者であると同時に施主として関係していることから､この｢結衆｣の中心的な役割を果したものと考えられる｡また結縁者に皇族をはじめ､東大寺･興福寺･比叡山･高野山などの僧綱に列なるものや､銅細工などの職人や芸能者の名が見えることに着目し､仏師快慶を中心とするさまざまな人間関係のネットワークを多面的に考証した｡
第三章中世教団の成立と造像信仰の展開
　本章では､12世紀後半に成立した源空浄土宗における造像の問題を取り上げ､古代的な作善としての造像起塔を否定する立場をとった源空やその門下が､実際にはなぜ多くの仏像を制作したのか､という問題を中心に検討した｡
　ここではその背景として､従来の既成教団と異なり､いわゆる寺領荘園などの経済的基盤を持たない新興教団の経済的な問題が関係するのではないか､という仮説を提起している｡基礎史料として仁治4年(1242)浄土宗西山派の開祖證空や後鳥羽上皇の子で天台座主道覺法親王が中心となって造立された京都府･大念寺阿弥陀如来立像､文暦2年(1235)澄憲･聖覚ら安居院流唱導の祖師たちの結縁した滋賀･阿弥陀寺阿弥陀如来立像の結縁交名を用い､初期浄土宗教団の組織と布教の背後に形成された勧進組織と信仰者たちのネットワークを明らかにした｡
第四章像内納入品にみる中世の祖霊信仰
　本章ではに中世前期､すなわち源平の争乱と前後して造立された東大寺南大門金剛力士像京都市･遣迎院阿弥陀如来立像などの像内納入品の分析を通じて､中世の造像信仰とそこにあらわれた祖霊追善の問題について検討した｡とくに前者からは歴代の村上源氏の名が発見され､この造像と時をほぼ同じくして頭角をあらわした源通親のクーデター(建久七年の政変)との関係を示唆した｡また後者からは壇ノ浦の戦いで滅亡した平家一門二名の名が確認され､これら一連の快慶による造像が当時の社会状況と密接な関係にあったことを指摘した｡さらにここでは建礼門院の出家に際して戒師を勤めた大原上人湛〓や､南都において斬首された平重衡の首を高野山に納めた重源らが結縁しており､中世の勧進聖たちがその募縁手段として各地で造像結縁をすすめる一方で､『平家物語』などの創作に関係したことをこれらの像内納入品資料より明らかにした｡

結章
　以上全四章にわたる論証を通じて本研究では以下四つのネットワークモデルを構築し､その実態を明らかにするとともに中世における｢結衆｣の文化についての提言を試みた｡
1)鎌倉時代の東大寺復興造営においては､重源を中心とする大勧進細織が独自の職巧人集団などを含む共同体を形成し､その組織下に東大寺に関係の深い皇族･貴族(村上源氏など)や鎌倉幕府､あるいは東大寺･醍醐寺･仁和寺･神護寺などの僧侶と､彼らの血縁関係や法縁関係にある人々を含めた｢結衆｣の組織が協調関係を結ぶことによって､その経済的な基盤を支えた｡また勧進集団は東大寺内の再興造営における造像起塔の多くを､特定の武家や公家などの権力者に奉行させることにより､資財･資金の調達の円滑化をはかった｡(パターン1:｢東大寺復興と共同体モデル｣)
2)重源による播磨･周防･伊賀などの別所経営では､在地からの造営料を東大寺に集中する一方､各地方の別所では大念仏の興行や迎講などの信仰儀礼､あるいは施湯などの結縁儀礼や社会事業を通じて教化し､勧進活動を活化させた｡また別所における造像活動の多くは地域の人々の結縁によるもの(地縁結合)を中心として､勧進の手段としての造像が行なわれていたことを明らかにした｡(パターン2:中世像内納入品にみる｢結衆｣と勧進の基本  構造  1180-1215)
3)重源や明遍が深く関係した東大寺並びに高野山の勧進事業では､仏師の快慶が常に行動をともにしており､快慶のはたした役割の大きさを察することが出来る｡また､快慶作の京都市･遣迎院阿弥陀如来立像などからは『平家物語』の成立に間係したと目される藤原通憲の一門や葉室家の一門等の結縁が複数確認されたことにより､『平家物語』の成立に東大寺の勧進組織が深く関与していたことを明らかにした｡(パターン3:『平家物語』の成立に間係する｢結衆｣の捕造1180-1230)
4)東大寺復興造営が終束すると､多くの職巧人たちは失業し分散したが､彼らは引き続き､源空浄土宗教団や親鸞の真宗教団などに吸収されたものと考えられ､そこにも彼らをネットワーク化する組織の存在がうかがわれる｡こうした実態は快慶工房の作風を示す滋賀･玉桂寺阿弥陀如来立像(源空の追善造像)､京都･大念寺阿弥陀如来立像(證空関係の造像)､奈良･興善寺阿弥陀如来立像､滋賀･阿弥陀寺阿弥陀如来立像(浄土宗諸行本願義系の造像)等の作例から確認された｡(パターン4:中世浄上宗教団の成立と勧進組織の関係  1180-1280頃)</datacite:description>
          <datacite:description descriptionType="Other">総研大甲第107号</datacite:description>
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