@misc{oai:ir.soken.ac.jp:00001666, author = {吉玉, 仁 and ヨシタマ, ヒトシ and YOSHITAMA, Hitoshi}, month = {2016-02-17, 2016-02-17}, note = {近年、レーザープラズマ加速器の研究は進み、その高い加速
勾配と従来の高周波加速器では不可能な高品質ビームを利用
する小型X線自由電子レーザー等への応用が期待されている。
プラズマ波を励起してウェーク場を作るには高強度のレーザー
パルスが必要だが、レーザーの焦点から遠ざかると回折により
レーザーの強度が低下してしまいウェーク場を作ることがで
きなくなる。このことにより加速距離が制限され、エネルギー
利得は高々100MeV程度に留まっていたが、キャピラリーを
使った光ガイディングにより焦点付近の高強度状態を保ったま
ま回折させずにレーザーパルスを伝播させることによってこ
の制限を克服することができ、3cmのキャピラリーを用いて
1GeVの加速が実現している。しかし、レーザー及びプラズマ
のパラメーターと生成される電子ビームのエネルギー広がり、
エミッタンス、バンチ長、電荷量等のビーム品質との関係はい
まだ充分に研究がなされていない。そこで、本論文はレーザー
とプラズマの相互作用を扱うためにPICシミュレーションを
用い、高品質電子ビームを実現するプラズマ加速器の開発と小
型のシンクロトロン放射光源に応用可能な高品質電子ビームパ
ラメーターの生成条件に関する研究について述べる。
 先ず、ガスフィル型放電キャピラリーを開発し、それを用い
た光ガイディング実験を行い、生成されるプラズマチャネルに
よる光ガイディングを実証した。次に、キャピラリーによる電
子加速で、高品質な電子ビームを生成するために、Particle in
Cell(PIC)シミュレーションでレーザープラズマ加速による電
子ビームの品質とレーザー及びプラズマパラメーターを探索
し、キャピラリープラズマチャネルが高品質化に有効であるこ
とを見出した。
 キャピラリーの作成では生成されるプラズマチャネルを光ガ
イディング実験により調査した。作成したキャピラリー内で水
素ガスの放電を行いガイディングに最適な時刻にレーザーパル
スを入射したところ、光ガイディングが観測され、非局所熱平
衡モデルをこの結果に当てはめて電子密度プロファイルを計算
し、GeV級の電子加速に使用可能であることが判明した。
 シミュレーションはガスジェットの場合とキャピラリーの場
合の2種類について行った。一様分布の場合プラズマ電子密
度、スポット半径、パルス幅をそれぞれ変化させ、密度分布が
ある場合はパルス幅を変化させて生成される電子ビームのエ
ネルギー、エネルギー広がり、電荷量、エミッタンス、バンチ
長の各パラメーターに対する依存性を調べた。その結果、電子
ビームを高品質化するための条件が判明した。
 本研究では、ガスフィル型キャピラリーの作成を行い、生成
されるプラズマチャネルの特性を分析した。その結果、電子加
速に使用できることが判った。更にシミュレーションでは各
パラメーターと電子ビームパラメーターとの関係が判明した。
本研究で得られたビームパラメーターは軟X線自由電子レー
ザーに応用可能であると言える。, application/pdf, 総研大甲第1326号}, title = {レーザープラズマ加速による高品質電子ビームの発生に関する研究}, year = {} }