{"created":"2023-06-20T13:22:30.409644+00:00","id":3145,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"cc91ff6f-b6c6-4014-b433-283fd8c3ac26"},"_deposit":{"created_by":21,"id":"3145","owners":[21],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"3145"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:ir.soken.ac.jp:00003145","sets":["2:429:19"]},"author_link":["234","233","235"],"item_1_creator_2":{"attribute_name":"著者名","attribute_type":"creator","attribute_value_mlt":[{"creatorNames":[{"creatorName":"小合, 敬之"}],"nameIdentifiers":[{}]}]},"item_1_creator_3":{"attribute_name":"フリガナ","attribute_type":"creator","attribute_value_mlt":[{"creatorNames":[{"creatorName":"コアイ, 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lambda-calculusはpre-lambda-calculusのalpha-同値関係による同値類\r\nとして定義される.pre-lambda-calculus,文脈alpha-同値とalpha-同値,pure lambda-calculusを順に\r\n定義し,lambda calculusにおいてpure lambda-calculusとalpha-同値を導入することの利点と問題点\r\nについて述べる.また,ラムダ項の代入の定義について説明する.第5章では,第3章と第4章の内容を\r\n形式化し,代入定理の形式化を与える.検証の目標となる代入定理の論理式の形式化を与え,弱正規化\r\n可能性など検証に必要なラムダ計算に関する概念の形式化を与える.部分項の概念を形式化するために,\r\n部分項のindicatorを導入する.コントロールパス,隣接変数出現,隣接コントロールパスなど代入定理\r\nの証明のために導入された概念の形式化を与える.特にラムダ項M中の集合Sからの隣接コントロールパス\r\nがあることの否定について新たな述語を与えて形式化する.第6章では,代入定理の形式的な証明が得\r\nられることを示す.ラムダ計算の概念を形式化した関数や述語について,代入定理の証明で必要な補題を\r\n形式化して証明する.また,indicatorによる部分項の表示やコントロールパスなどの代入定理の証明に\r\n導入された概念の性質についての補題を形式化して証明する.次に第3章で述べた代入定理の証明に用いた\r\n補題を形式化して証明するが,円滑な証明をするために,主補題を変更する.そして代入定理の形式的証明\r\nの実行について示し,その実行結果について述べて,コード量および処理時間を記す.第7章では,この\r\n研究の解決した問題を論じる.問題解決の第一は,変数の捕捉による困難を解決するために,束縛変数の\r\n名前の集合Sに対し,PWN_Sという概念を導入したことである.これは,原論文で使用される永続的弱正規化\r\nを置き換え,あるラムダ項がこの性質をもつことを示すときに,beta-簡約により起こる代入処理を単純化\r\nする.第二に,変数代入によりコントロールパスが保たれることを検証するために帰納法に適切な変数を\r\n選択する工夫を用いた.この性質の形式的な記述は両方のスタイルのラムダ項を混在させて用いている.\r\n我々は記述中に隠された内側の変数を最外部に移動して帰納法を適用する変数として使用する.第三に,\r\n隣接コントロールパスの存在の否定を表現するために新たな述語を導入した.隣接コントロールパスの存在の\r\n忠実な形式化は暗黙の自由変数条件を正しく表さない.このため,命題の仮定でその否定を使用する場合は,\r\n形式的証明が進まなくなる.この問題を解決するために,我々はその否定が自由変数条件を正しく表すような\r\n新たな述語を導入する.そして第8章では本研究についてのまとめと今後の研究課題について述べる.","subitem_description_type":"Other"}]},"item_1_description_18":{"attribute_name":"フォーマット","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"application/pdf","subitem_description_type":"Other"}]},"item_1_description_7":{"attribute_name":"学位記番号","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"総研大甲第1518号","subitem_description_type":"Other"}]},"item_1_select_14":{"attribute_name":"所蔵","attribute_value_mlt":[{"subitem_select_item":"有"}]},"item_1_select_8":{"attribute_name":"研究科","attribute_value_mlt":[{"subitem_select_item":"複合科学研究科"}]},"item_1_select_9":{"attribute_name":"専攻","attribute_value_mlt":[{"subitem_select_item":"17 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