{"created":"2023-06-20T13:22:52.792320+00:00","id":3592,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"3b2fb60d-189e-4f35-9a16-4a0460bb5a5a"},"_deposit":{"created_by":21,"id":"3592","owners":[21],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"3592"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:ir.soken.ac.jp:00003592","sets":["2:429:19"]},"author_link":["1468","1467","1466"],"item_1_creator_2":{"attribute_name":"著者名","attribute_type":"creator","attribute_value_mlt":[{"creatorNames":[{"creatorName":"山田, 隆行"}],"nameIdentifiers":[{}]}]},"item_1_creator_3":{"attribute_name":"フリガナ","attribute_type":"creator","attribute_value_mlt":[{"creatorNames":[{"creatorName":"ヤマダ, 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りス\r\nク)への対策は,情報セキュリティにおける課題だけではなく,我々の情報化社会を守る上\r\nでの本質的な課題である.\r\n本研究では,上述した人間系 IT りスクの中で,データ・コンテンツ流通における人間系\r\nITりスクへの対策を対象とする.具体的には,ディスプレイやスクリーンなどに表示された\r\n個人情報や機密情報などのデータ,画像や映像コンテンツを,正当な権限を持つ人間がデジ\r\nタルカメラで違法に撮影し配布することで生じる情報漏えいや著作権侵害のりスクに着目し,\r\nその対策技術を確立することを目的とする.\r\nデータ・コンテンツ流通における人間系ITりスクの実例として,著作権保護されたデジタ\r\nルコンテンツであっても,いったんアナログ出力することで,その後デジタルに変換すれば\r\n著作権保護されていない状態になるアナログホール問題(analogholeproblem)がある.アナ\r\nログ端子に由来するアナログホールについてはデジタル端子などへの移行などによる対策が\r\n進んでいるが,新しいアナログホール問題として映像の盗撮問題がある.既に,映画館で行\r\nわれる盗撮により海賊版が露店で販売される事案や,映像配信サイトで公開される事案が発\r\n生しており早急な措置が求められている.\r\n映像の盗撮に関する従来対策として,電子透かしを用いた方式がある.これは,映像コン\r\nテンツに透かしにより固有の情報を埋め込み,盗撮されたコンテンツから透かしを検出する\r\nことにより,不正が行われた場所や時間を特定する手法である.しかし,電子透かしを用い\r\nた従来方式は,不正者による盗撮行為を心理的に抑止する効果はあるが,デジタルカメラな\r\nどの撮影機器による盗撮行為自体を防止できない.また,流通した映像コンテンツから盗撮\r\nされた場所や撮影時間が検出できても,映画館やオフィスに相応の設備(監視カメラシステム\r\nなど)がなけれぱ,盗撮者の特定は困難であるという問題があった.\r\nそこで,人間とデバイスの感度特性の違いに着目し,人の視覚に影響を与えないノイズ信\r\n号を用いて,特定の映像コンテンツの撮影を不能にする映像の盗撮妨害方式の研究を行った\r\n一般的にイメージセンサやマイクロフォンなどのデバイスは,人間の視覚や聴覚特性に合わ\r\nせて設計されるが,デバイスの特性上,完全に一致させることは不可能なため,感度特性に\r\n違いが生じる.本盗撮妨害方式は,人間の視覚には影響を与えずにデジタルカメラのイメー\r\nジセンサにのみ反応するノイズ光を表示装置側から照射することで,通常の映像の視聴には\r\n影響を与えずに,映像コンテンツの撮影時にのみ映像の品質を劣化させて,映像の盗撮を無\r\n効化する.具体的には,人間の視覚とデジタルカメラのイメージセンサの分光感度特性の違\r\nいに着目し,人間の視覚には影響を与えずに撮影映像にのみノイズを重畳する近赤外光源を\r\n映像表示装置に組み込むことで,既存の撮影機器に新たな機能を追加することなく,撮影機\r\n器による盗撮を妨害する.盗撮妨害方式を映画用100インチスクリーンに組み込んだ盗撮妨\r\n害システムを開発し,主観評価実験により本方式が有効であることを示した.\r\n盗撮妨害方式は,ノイズ信号として近赤外線を利用しているが,盗撮者が赤外カットフィ\r\nルタを撮影機器に装着して盗撮を行うと,赤外線によるノイズを除去しながら映像を記録さ\r\nれる可能性がある.そこで,赤外カットフィルタによる赤外線ノイズの除去への対策として,\r\n赤外カットフィルタの赤外鏡面反射を表示装置側で検知することで,赤外カットフィルタを\r\n検知する方式について検討を行った.一般に物体の反射は,鏡面反射と拡散反射から構成さ\r\nれるが,赤外カットフィルタは,高品質によく磨かれた表面を持つため,高い鏡面反射率を\r\n持つ.そこで,フィルタからの近赤外鏡面反射を検出するために近赤外領域に高感度を有す\r\nる赤外カメラを使用し,反射強度や反射領域の形状により赤外カットフィルタをりアルタイ\r\nムに検知する方式を検討した.先に実装した映画用 100インチスクリーン向け盗撮妨害シス\r\nテムに組み込み,評価実験により本方式の有効性を確認した.\r\n赤外を除去するフィルタには,赤外線を反射する性質をもつ赤外カットフィルタの他に,\r\n赤外線を吸収する性質を持つ赤外吸収フィルタもある.赤外吸収フィルタは,鏡面反射率が\r\n低いため近赤外鏡面反射を検知する上記の方式では検知が困難であったが,光を特定方向に\r\n集約することでノイズ光源の高出力化を行うという改良を施し,盗撮が行われる確度の高い\r\n前面中央部に高い放射強度を得ることにより,赤外吸収フィルタの検知を可能とした.評価\r\n実験では,一般の映画館内を想定し,近距離および遠距離にて検知性能の評価を行い改良方\r\n式の有効性を評価し,映画館のような広い場所において赤外フィルタを検知可能であること\r\nを示した.\r\n本研究で検討した方式は,既に社会問題となっている映像の盗撮に対して,その防止に寄\r\n与するものと考えている.また,スクリーン以外の表示装置に適用が可能であり,広範な応\r\n用が期待できる.","subitem_description_type":"Other"}]},"item_1_description_7":{"attribute_name":"学位記番号","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"総研大甲第1558号","subitem_description_type":"Other"}]},"item_1_select_14":{"attribute_name":"所蔵","attribute_value_mlt":[{"subitem_select_item":"有"}]},"item_1_select_8":{"attribute_name":"研究科","attribute_value_mlt":[{"subitem_select_item":"複合科学研究科"}]},"item_1_select_9":{"attribute_name":"専攻","attribute_value_mlt":[{"subitem_select_item":"17 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