{"created":"2023-06-20T13:22:52.834300+00:00","id":3593,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"be9f8b85-8cc0-40d2-ba0b-e477a6a43e76"},"_deposit":{"created_by":21,"id":"3593","owners":[21],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"3593"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:ir.soken.ac.jp:00003593","sets":["2:429:19"]},"author_link":["1469","1471","1470"],"item_1_creator_2":{"attribute_name":"著者名","attribute_type":"creator","attribute_value_mlt":[{"creatorNames":[{"creatorName":"佐賀, 一繁"}],"nameIdentifiers":[{}]}]},"item_1_creator_3":{"attribute_name":"フリガナ","attribute_type":"creator","attribute_value_mlt":[{"creatorNames":[{"creatorName":"サガ, 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(OGF)では、異なるグリッド間で\r\nジョブを相互投入するための仕様Highperformance computingBasicprofile (HPCBP)\r\nを策定した。多くのグリッドプロジェクト、大学、企業が HPCBP 準拠のジョブ実行サー\r\nビスやモジュールを開発し、実証実験などによりその有効性を確認している。しかし、\r\nHPCBP 仕様で実運用レベルのインターオペレーション環境を構築するには多くの問題が\r\n存在しており、これを解決していく必要がある。\r\n本研究は大きくは二つの課題からなる。第一にインターオペレーションに必要な機能や\r\n情報を明確にし、インターオペレーションアーキテクチャを提案する。さらに、 HPCBP仕\r\n様に準拠したミドルウェアを実装し、これを用いたインターオペレーション研究環境を構\r\n築して他グリッドとの実証実験を行う。第二にインターオペレーションにおいて発生が予\r\n想されるコンピュータ資源間の口ードバランスの乱れによる性能低下問題と、ユーザアカ\r\nウント管理方法の違いによるデータステージングの回数増加問題を明らかにし、解決方法\r\nの提案と実験やシミュレーションによる有効性の確認を行う。\r\n第一の課題であるインターオペレーションアーキテクチャの提案とは、単ーグリッド環\r\n境と同じレベルの資源連携を、複数の異種グリッド間で実現するアーキテクチャを提案す\r\nることである。この資源連携には、ジョブ投入・実行に関する仕様だけでなく、グリッド\r\n間の情報交換仕様や認証仕様など、さまざまな機能仕様や情報表現仕様が必要になる。こ\r\nれら仕様を明確にするには、まず、単ーグリッドでのジョブ実行に必要な仕様を明確にし、\r\n単ーグリッドでのジョブ実行の流れと、インターオペレーションにおけるジョブ実行の流\r\nれとを比較してインターオペレーションとして必要な仕様を明確にする。さらに、とれを\r\n現状唯一適用可能である HPCBP 仕様に当てはめ、不足している機能仕様や情報表現仕様\r\nなどを明確にする。実際には HPCBP はジョブ投入・実行に関する仕様でしかなく、多く\r\nの仕様が不足している。例えば、グリッド間の資源状況の交換仕様やジョブのデプロイメン\r\nト仕様などである。これらの仕様が不足することにより発生する問題を明確にし、その解\r\n決策を提案する。また、 HPCBPへの準拠は一般に既存のミドルウェアに追加する形で実現\r\nされることが多く、このとき既存仕様との整合性の問題が発生する。本研究では、国立情\r\n報学研究所が開発したNAREG1ミドルウェアのHPCBP準拠実装を通じ、これらの仕様上\r\nの問題に対する解決策を提案する。また、この実装を使用してインターオペレーション研\r\n究環境を構築し、諸外国のグリッドと実証実験を行ったので、その結果を報告する。\r\n第二の課題の第一の問題は、クライアント、メタスケジューラ、コンピュータ資源など\r\nからなる一組の完結したグリッド環境(以下口ーカルグリッドと略)に、他グリッドから\r\nジョブが投入されることにより、ローカノレグリッドのコンピュータ資源間の口ードバラン\r\nスが乱れ、実行待ちジョブの増加、実行待ち時間の長期化などの問題が発生すると予想さ\r\nれることである。これは、他のグリッドが予告なしに口ーカルグリッドのコンピュータ資\r\n源に直接ジョブを投入することにより発生する。まず、この問題が実際に発生することを\r\n実験とシミュレーションによって示し、問題の原因を検討する。そして、この原因に対す\r\nる解決策を提案し、シミュレーションによってその有効性を確認する。次に第二の課題の\r\n第二の問題は、コンピュータ資源のユーザアカウント管理方法の違いに起因するデータス\r\nテージング回数の増加問題である。グリッド環境のコンピュータ資源のユーザアカウント\r\nとその作業領域の管理方法には、単体コンピュータシステムのような静的なユーザアカ\r\nウント管理と、ジョブ毎に動的にユーザアカウントを割当てる一時ユーザアカウント管理\r\nの2種類の方法がある。2つのコンピュータ資源で依存関係のあるジョブを実行した場合を\r\n考える。各資源上のジョブの間でファイルのデータステージング(データ転送)が必要と\r\nなるが、一時アカウント管理のコンピュータ資源間の方が、アカウントや作業領域のライ\r\nフタイムの都合で、静的アカウント管理のコンピュータ資源間よりデータステージングを1\r\n回多く必要とする。異なるアカウント管理のコンピュータ資源を混在して使用する場合、\r\n一時アカウント管理のデータステージング方法を採用せざるを得ず、静的アカウント管理\r\nのグリッドユーザから見ると、データステージングが 1 回多く必要となり、その時間だけ\r\nジョブの実行に時間を要することになる。近年はデータが巨大化する一方であり、この時\r\n間は無視できないほど大きくなってきている。また、同じデータを複数回転送するととは\r\nネットワークトラフィックの増大をもたらし、他のジョブへの影響することも考えられ望\r\nましくない。本研究ではこの問題を解決する方法を提案し、実際にプロトタイプ実装を行っ\r\nて有効性を確認したので報告する。","subitem_description_type":"Other"}]},"item_1_description_7":{"attribute_name":"学位記番号","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"総研大甲第1559号","subitem_description_type":"Other"}]},"item_1_select_14":{"attribute_name":"所蔵","attribute_value_mlt":[{"subitem_select_item":"有"}]},"item_1_select_8":{"attribute_name":"研究科","attribute_value_mlt":[{"subitem_select_item":"複合科学研究科"}]},"item_1_select_9":{"attribute_name":"専攻","attribute_value_mlt":[{"subitem_select_item":"17 情報学専攻"}]},"item_1_text_10":{"attribute_name":"学位授与年度","attribute_value_mlt":[{"subitem_text_value":"2012"}]},"item_creator":{"attribute_name":"著者","attribute_type":"creator","attribute_value_mlt":[{"creatorNames":[{"creatorName":"SAGA, 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