{"created":"2023-06-20T13:20:24.415646+00:00","id":419,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"93d7d03a-e6e1-49fd-bc19-4cec27968aa3"},"_deposit":{"created_by":1,"id":"419","owners":[1],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"419"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:ir.soken.ac.jp:00000419","sets":["2:427:11"]},"author_link":["8443","8445","8444"],"item_1_creator_2":{"attribute_name":"著者名","attribute_type":"creator","attribute_value_mlt":[{"creatorNames":[{"creatorName":"浅田, 圭一"}],"nameIdentifiers":[{"nameIdentifier":"8443","nameIdentifierScheme":"WEKO"}]}]},"item_1_creator_3":{"attribute_name":"フリガナ","attribute_type":"creator","attribute_value_mlt":[{"creatorNames":[{"creatorName":"アサダ, 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活動銀河核は一般的な銀河核は一般的な銀河の光度の10-2~104倍ものエネルギーを、1pc3より小さな領域から放出する、全宇宙でもっとも大規模な天体現象である。その莫大なエネルギーの生成は、活動銀河の中心に存在する超巨大ブラックホールに、それを取り巻くように存在する降着円盤から物質が落ちるときの重力エネルギーの一部を開放していることによると考えられている。活動銀河核に伴う天体現象のひとつに活動銀河核ジェットがある。活動銀河核ジェットは中心核から対象な二方向に細く収束された形で高速ガス流が噴出している現象で、大きなものでは母銀河の大きさをはるかに超えて、数Mpcにも達する。またジェットの速度に関しても非常に速く、超高速現象が観測されることなどから光速に近い速度を持っていると考えられている。しかしながらこのように光速近くまでジェットを加速する加速機構、および、数Mpcにわたってジェットをよく収束した形状で保つための収束機構はよく分かつていない。理論的な考察では、活動銀河核ジェットの加速機構および収束機構に対しては、様々なモデルが提案されており、そのうちのひとつに磁気流体モデルがある。(e.g.Meier et al. 2000)。降着円盤(もしくは巨大ブラックホールそのもの)を貫くような磁場が存在していたとすると、その磁場は降着円盤の回転とともにねじられていき、ヘリカル磁場へと姿を変える。降着円盤の回転により作られたねじれは対極磁場に沿って伝わるが、このときに働く磁気圧勾配と、回転する磁場によって振り回されて生ずる磁気遠心力によって、プラズマは磁気に沿った方向に加速されジェットとして吹きだすという磁場の捻り上げによる加速機構が提唱されている。ヘリカル磁場は伝播するときに動的磁気ピンチ効果によって前方の磁場を収束させ、これによりジェットが収束する。このように磁気流体モデルは活動銀河核ジェットの加速機構および収束機構を統一的に説明するモデルである。一方的観測的には、1990年代初めのアメリカ国立電波天文台が運営している観測装置Very Long Baseline Array(VLBA)の登場により、ジェットのpcスケールでの詳細な偏波観測が比較的容易になり、多周波数偏波観測の結果得られるファラデー回転量度分布、偏波角分布を調べることにより、3次元磁場構造を推定することが可能になった。ファラデー回転は磁気プラズマ中を電磁波が伝播するときに偏波角が回転する現象で、その偏波角の回転量は視線に平行な磁場の強さと電子密度の積を視線に対して積分した量で表され、回転方向は視線に平行な磁場の向きを表す。またジェットはシンクロトロン放射をしていることから偏波角分布は視線に対して垂直な磁場の方向分布を表す。そこで本研究では活動銀河核ジェットにおける磁場の役割に注目して、VLBA偏波観測により活動銀河核ジェットの現在観測できる最も内側の部分(ジェット形成領域に最も近い部分)における3次元磁場構造を推定することを試みた。解析には、1995年に観測されたクェーサー3C273のアーカイブデータと、2002年に我々が行った観測データ、とを用いた。解析の結果、両データについて、回転量度はその成分全域に渡って正の値をもっているが、ジェットの右岸から左岸にかけて滑らかな傾きがあることが分かった。また、2回の観測結果により回転量度の時間変化が観測され時間変化をする回転量度分布はジェットの運動に付随している可能性が強いことが示された。回転量度を起こす磁気プラズマの候補としては、母銀河中の狭輝線領域に存在する磁気プラズマ、ジェット自身の磁気プラズマが考えられるが、狭輝線領域のプラズマがこのような速い時間変化を示すと考えることが出来るので、ジェットが磁気流体モデルで予測されているようなヘリカル上の磁場を持った磁気プラズマで包まれていると解釈できる。すると回転量度の値とジェットが我々に向かって吹き出していることから、このヘリ力ルな磁場は我々に向かって右ねじの方向に回っていると考えることが出来る。また観測されたヘリ力ルな磁場が磁気流体モデルによって作られたものだとすると、磁場の旋回の向きから降着円盤の回転の方向が予測でき、降着円盤(もしくは超巨大ブラックホールそのもの)は時計回りに回っていると考えられる。これらの結果は偏波観測がジェットの3次元磁場の解明に有効な手段であることを示すとともに磁気流体モデルという仮定のみで未だ分解能不足で観測的には見えない内側の構造を、外側の構造を使って探査できる可能性があることを示唆した結果である。","subitem_description_type":"Other"}]},"item_1_description_18":{"attribute_name":"フォーマット","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"application/pdf","subitem_description_type":"Other"}]},"item_1_description_7":{"attribute_name":"学位記番号","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"総研大甲第753号","subitem_description_type":"Other"}]},"item_1_select_14":{"attribute_name":"所蔵","attribute_value_mlt":[{"subitem_select_item":"有"}]},"item_1_select_8":{"attribute_name":"研究科","attribute_value_mlt":[{"subitem_select_item":"数物科学研究科"}]},"item_1_select_9":{"attribute_name":"専攻","attribute_value_mlt":[{"subitem_select_item":"09 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