@misc{oai:ir.soken.ac.jp:00000640, author = {三浦, 禎雄 and ミウラ, サダオ and MIURA, Sadao}, month = {2016-02-17, 2016-02-17}, note = {本論文では、Stanfbrd Linear Accelerator Center(SLAC)2マイル線形加速器で確立された、進行波加速管のカプラーインピーダンス整合方法であるR.L.KYHLの方法が適用できない場合、例えば本論文で論ずるチョークモード型加速管用ダブルフィード型カプラー等の、カプラーインピーダンス整合方法について述べる。このような加速管は、低エミッタンスビームを加速する第4世代の放射光)lt源(X-FEL)、40MV/mを超える高電界加速に耐える高性能加速管であり、実用化が世界的に強く望まれている。
 SLAC2マイル線形加速器の建設依頼、約40年間にわたり、進行波加速管のカプラーインピーダンス整合方法としてR.L.KYHLの方法が使用されてきた。この方法は、カプラー空胴の移相(PhaseshiRpercell)とカップリングを独立に調整することができるので、調整が非常に容易で有効な方法である。但し、この方法においてはカプラー空胴とレギュラー空胴の構造が等しくなければならない(厳密にはカプラー空胴部とレギュラー空胴部の位相分散曲線が等しくなければならない)という制限条件がある。
 近年の高性能加速管は、ビームエミッタンスの増大を抑えるため、電子ビームが誘起する高調波モード(Higher Order Mode,HOM)を減衰させる目的で、レギュラー空胴部が複雑な構造をとるようになった。そのためカプラー空胴部とレギュラー空胴部の構造が異なる進行波加速管が増えてきており、こうした進行波加速管のカプラーの調整は複雑で、多くの時間と多大な労力を要する。もちろん、前述の理由でR・L・KYHLの方法では適用できない。そのため高精度で能率的な調整方法は未だに確立されていない。また、クライストロンの大出力化に伴い、高電界加速(20~40MV/m)が主流となってきている。加速管の高電界化に伴い、
カプラー結合孔(アイリス)の表面電界を下げる目的で、複数の結合孔(アイリス)を持つようになってきた。実機においてはいくつかの方法が採用されており、マイクロ波の伝播特性を利用して、構造の単純化が図られている。この場合、カプラー調整時に運転周波数以外の周波数を用いるR.L.KYHLの方法は適当ではない。
 筆者は、従来の進行波型加速管はもちろん、こうしたR.L.KYHLの方法が適用できない場合の、進行波加速管のカプラーインピーダンス整合を可能とする方法を研究開発し、その方法の実際と理論的根拠を本論分にて明らかにする。また、本整合手法を実機に適用した結果を述べる。ここでは、運転周波数での入力および出力電圧定在波比(Voltage Standing Wave Ratio,VSWR)l.05以下、91加速空胴の累積位相誤差±5度以内を達成することができた結果について述べる。, 総研大乙第165号}, title = {進行波加速管の精密インピーダンス調整方法}, year = {} }