@misc{oai:ir.soken.ac.jp:00000786, author = {浜田, 正稔 and ハマダ, マサトシ and HAMADA, Masatoshi}, month = {2016-02-17, 2016-02-17}, note = {本論文は、円周上の統計、球面上の統計として知られる方向統計学の研究結果をまとめ
たもので、全7章、107ページからなっている. この論文の主たる成果は第4章、第5
章で提案している球面上、および、円周上の2つの分布であり、その有用性は第6章でも
示されている.
 最初の3章は準備であり、第1章は方向統計学の簡単な紹介と歴史を述べ、第2章は方
向統計学特有の分布や統計量の説明にあてられている. 第3章では円周上や球面上の分布
の導出法、特にwrapping methodとconditioning methodについて一般的な説明を行
い、よく知られた代表的な方向分布を紹介している.
 第4章では、p-1次元単位球面上のgeneralized symmetric Laplace distributionを提
案している. 導出の方法は、p次元正規分布の分散パラメータの逆数の分布にinverse
gamma distributionを仮定して混合分布を作り、動径方向の条件付分布を求め、最終的
に球面上の分布を導くという方法である. 提案した分布は4つのパラメータα、β、ρ、
τを持っており、パラメータの極限を取った場合に、von Mises-Fisher-distribution,
cardioid distribution, Jones-Pewsey distribution等に近似するということが示されてい
る.この意味で、提案の分布はこれらの分布を包含するものである.最尤推定値の計算に
はEMアルゴリズムを用いた収束域が広く安定した方法を提案している.適用例として、マ
ガモの飛び立っ方向の分布への適用が示されており、AIC、カイ2乗値などによる他の様々
な分布との比較が示されている.
 第5章では、円周上のgeneralized t-distributionが提案されている.提案された分布は、
Jones-Pewsey distributionの拡張になっており、特殊ケースとしてsymmetric.
Jones-Pewsey distribution, generalized von Mises distribution, generalized cardioid
distributionを含み、非対称な分布や二峰性分布も表すことのできる柔軟な分布であるこ
とも示されている. また、雷の発生時刻データに適用し既存の様々な分布よりあてはまり
の良いことを示している.
 第6章では、風向とオゾン濃度の関係についての解析を行っている. 風向データの分布
を月毎に見ると非対称であったり二峰性であったりと様々な形であるが、第5章で提案し
たgeneralized t-distributionはどの月の分布にもうまくあてはまり、多くの月で他の分
布に比べてAICがかなり小さくなっている.また、オゾン濃度と気象の関係について議論
し、直線上の変数一円周上の変数間の回帰モデルによってオゾン濃度に対する風向の影響
を解析した結果を示している.
 第7章はまとめである.
, application/pdf, 総研大甲第1147号}, title = {通信路推定と誤り訂正による衛星デジタル放送移動受信の改善}, year = {} }