{"created":"2023-06-20T13:20:48.443472+00:00","id":861,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"d2c3c7e8-82ea-4394-b738-ad08a117f143"},"_deposit":{"created_by":1,"id":"861","owners":[1],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"861"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:ir.soken.ac.jp:00000861","sets":["2:429:19"]},"author_link":["0","0","0"],"item_1_creator_2":{"attribute_name":"著者名","attribute_type":"creator","attribute_value_mlt":[{"creatorNames":[{"creatorName":"梶山, 朋子"}],"nameIdentifiers":[{"nameIdentifier":"0","nameIdentifierScheme":"WEKO"}]}]},"item_1_creator_3":{"attribute_name":"フリガナ","attribute_type":"creator","attribute_value_mlt":[{"creatorNames":[{"creatorName":"カジヤマ, 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/>ことができ,ユーザはシステムの内的要素を,システムはユーザの内的要素に影響を及ぼ<br />しあうべきであると言える.本論文において,表面的な対話ではなく,お互いの内的要素<br />を刺激し合うことを\"相互作用\"と定義する.<br />本論文では,人間と検索システムが強いつながりを持ち,お互いに内的要素を刺激し合<br />いながら検索を進められるような検索インタフェースの構成法を提案する.人間の内的要<br />素を考慮し,人間と検索システムの相互作用によって検索を進めることができる相互作用<br />モデルを提案する.そして,本モデルを実現する2つの新しい検索インタフェースを提案<br />し,システムを構築する.<br />モデルを提案するにあたり,人間同士の相互作用や既存の情報探索行動モデルを参考に<br />し,従来の検索手法について検討した.キーワード検索では,いかに適合する情報を抽出<br />して人間に提示するかというバッチ処理的である.より対話性を高めるために,ディレク<br />トリ型検索のような人間と同じような知識をシステムに持たせる,適合フィードバックの<br />ような人間が心的要素をシステムに明示する,情報視覚化のようなシステムが知的要素を<br />人間に明示するなど,様々なアプローチが提案されている.しかし,いずれも人間の知的<br />要素,心的要素は考慮されていない上,人間と検索システムが単独で考えられており,人<br />間が検索システムと自然に対話することは難しい.<br /> 本論文で提案するモデルでは,人間の内的要素として,ユーザの知識構造,情報ニー<br />ズ,感情,思考を定義した.検索システムの構成要素としては,検索アルゴリズムとデータ<br />ベースの他に,人間の知識構造と同期して変化するシステムの知識構造,一般的な人が持つ<br />知識の知識断片を格納する知識ベース,ユーザの内的要素を汲み取る思考アルゴリズムが<br />必要であると考えた.仮定として,多次元属性情報を対象で属性は階層構造で表現するこ<br />とにより扱う,知識べ一スには各属性の階層構造が知識断片として格納されている,知識<br />構造は階層構造で表現する,検索開始時における知識構造はユーザも検索システムも白紙<br />の状態で,検索終了時にはユーザが満足する階層構造を構築されている,検索中における<br />ユーザ知識構造は不安定で階層構造は変化し続ける,知識構造における階層の深さが,情<br />報ニーズ,思考,感情の段階を表すことが挙げられる.<br /> 検索システムはユーザの内的要素を汲み取り,思考アルゴリズムが知識ベースから適し<br />た知識断片を選択し,ユーザ好みの知識構造を構築する.ユーザはシステムの知識構造の<br />変化を把握し,再び内的要素を変化させる.これらを交互に繰り返すことにより,人間と検<br />索システムが対話を進める,検索インタフェースを設計するにあたり,ユーザがシステム<br />の知識構造を把握するためには,システムの知識ベースをうまく提示し,変化部分のみを<br />伝えなければならない.システムは知識断片を組み合わせる際,次検索において組み合わ<br />せ可能な知識断片の存在に気づいているため,ユーザが検索を進められるように,次に進<br />むべき道の方向性を示すことも必要である.また,ユーザが試行錯誤できるなるよう,気<br />軽にシステムの知識構造を変化できなければならない.これらの要求要素を実現させるた<br />めに,ユーザが検索結果を評価することにより検索を進めるという\"検索結果中心\"のコン<br />セプトを用いて,新しい2つの検索インタフェース\"ConcentricRingView\"と\"Revolving<br />CubeShow\"を提案した.<br />Concentric Ring Viewは,1次元の多次元属性情報に対応する.星座早見盤のようなリ<br />ング構造で,属性を選択すると,その属性値が整列したリングが出現する.ユーザはこの<br />リングを回転させることにより,検索キーを調節する.ランキングされた検索結果は,リ<br />ング内部に中央から同心円状で配置される.中心ほど高ランクな候補であるため,候補を<br />中央へ移動させることにより,その候補の属性値を用いて再検索が行われる.素材画像を<br />利用し,画像検索システムを構築した.リングを追加,削除,回転することにより,自分<br />好みの知識構造を動的に構築する.ユーザビリティテストでは,ディレクトリ型検索と比<br />較し,本手法は初心者ユーザに好まれ,思考を広げられることを確認した.<br />Revolving Cube Showは,階層構造の属性も扱えるため,より人間に近い知識べ一ス<br />を持つことが可能となった,キューブの縦回転で属性の選択と階層の深さ調節を,横回転<br />で属性値を調節する.検索結果はランキングされ,格子状に整列される.属性が階層構造<br />の場合は,下階層のサンプルを表示して道をさりげなく明示する.テレビ番組データを利<br />用し,番組検索システムを構築した.キューブを回転させることにより,リング状検索イ<br />ンタフェースと同様に,ユーザは自分好みの知識構造を動的に構築できる.<br />本論文では,人間と検索システムが,お互いの内的要素を刺激し合いながら検索を進め<br />る相互作用のモデルを提案した.そして,このモデルに基づき,新しい検索インタフェー<br />スを提案し,有効性を確認した.強力な検索アルゴリズムやデータベースを追及する物質<br />的豊かさではなく,人間の内的要素を考慮し精神的豊かさを追求する研究の第一歩として<br />位置づけられたと考える.<br 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