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次にこうして導入された超らせんの歪みがヌクレオソーム中のDNAの様にタンパク質との相互作用によって束縛されているのか、またはジャイレース反応産物の様に束縛されていないのか、トポイソメラーゼ I 処理により確認した。この処理で超らせん化反応後のDNAは弛緩型DNAとなり、超らせんの歪みがタンパク質との相互作用によって束縛されていないことが判明した。このようにしてショウジョウバエのcDNAクローンがSCFをコードしていることが確かめられたので、次に超らせん化活性におけるCa〓の影響について調べた。Ethylenedioxybis(ethyiamine)-N, N, N', N'-teraacetic acid(EGTA)にてCa〓をキレートした時、超らせん化活性は全く失われた。また、Ca〓濃度は10μMまで減少させてもこの活性は保持され、超らせん化活性にCa〓が必要であることが明らかとなった。
次に、SCFの各ドメインに注目して各種欠失およびアミノ酸置換変異体を作製し、大腸菌にて発現したタンパク質の超らせん導入活性を調べた。その結果、5つのEFhand domainのうち1つまたは2つを欠失させたものでも50-80%程度の残存活性が認められたが、Kretsingerらの提唱するEFhandのconsensus(Kretsinger 1987)と一致する3つの領域を破壊した変異体ではCa〓結合能がほとんどなくなり、超らせん化活性も10%以下にまで低下した。以上のことからEGTAでCa〓をキレートすると超らせん化活性が失われた結果と照らし合わせると、EFhand domainを介しCa〓で超らせん化活性が制御される可能性が示唆された。gyrase Aとホモロジーのある領域を欠いたものでは顕著な活性の低下は認められなかった。
一方、C末端の4アミノ酸HDEFを欠失させた変異体では全く超らせん化活性が認められなかった。その原因を調べるため、DNA topoisomerase II との相互作用について検討した。野生型SCFとtopoisomerase II (ホモダイマー)はCa〓存在下でも非存在下でもおよそ1:1のモル比で結合した。超らせん化活性が失われた変異体のうち、EFhand domainを破壊したものではtopoisomerase II との結合が見られたが、C末端HDEFを欠いた変異体では結合が見られなかった.以上の結果からSCFの活性にはEFhand domainがCa〓結合を介して、HDEF配列がtopoisomerase II との相互作用を介してそれぞれ重要な役割を果たすと考えられた.また、本研究からC末端4アミノ酸配列K/HDEL/Fがタンパク質-タンパク質相互作用のより一般的なモチーフとなる可能性が考えられた。","subitem_description_type":"Other"}]},"item_1_description_18":{"attribute_name":"フォーマット","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"application/pdf","subitem_description_type":"Other"}]},"item_1_description_7":{"attribute_name":"学位記番号","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"総研大甲第207号","subitem_description_type":"Other"}]},"item_1_select_14":{"attribute_name":"所蔵","attribute_value_mlt":[{"subitem_select_item":"有"}]},"item_1_select_8":{"attribute_name":"研究科","attribute_value_mlt":[{"subitem_select_item":"生命科学研究科"}]},"item_1_select_9":{"attribute_name":"専攻","attribute_value_mlt":[{"subitem_select_item":"18 遺伝学専攻"}]},"item_1_text_10":{"attribute_name":"学位授与年度","attribute_value_mlt":[{"subitem_text_value":"1995"}]},"item_creator":{"attribute_name":"著者","attribute_type":"creator","attribute_value_mlt":[{"creatorNames":[{"creatorName":"KOBAYASHI, Masatomo","creatorNameLang":"en"}],"nameIdentifiers":[{"nameIdentifier":"9893","nameIdentifierScheme":"WEKO"}]}]},"item_files":{"attribute_name":"ファイル情報","attribute_type":"file","attribute_value_mlt":[{"accessrole":"open_date","date":[{"dateType":"Available","dateValue":"2016-02-17"}],"displaytype":"simple","filename":"甲207_要旨.pdf","filesize":[{"value":"277.9 kB"}],"format":"application/pdf","licensetype":"license_11","mimetype":"application/pdf","url":{"label":"要旨・審査要旨 / Abstract, Screening Result","url":"https://ir.soken.ac.jp/record/909/files/甲207_要旨.pdf"},"version_id":"ef90e400-dc7a-4374-b341-9e224dd5c392"},{"accessrole":"open_date","date":[{"dateType":"Available","dateValue":"2016-02-17"}],"displaytype":"simple","filename":"甲207_本文.pdf","filesize":[{"value":"5.3 MB"}],"format":"application/pdf","licensetype":"license_11","mimetype":"application/pdf","url":{"label":"本文","url":"https://ir.soken.ac.jp/record/909/files/甲207_本文.pdf"},"version_id":"269ffec1-6c6b-41b2-8d5f-9843227bea2c"}]},"item_language":{"attribute_name":"言語","attribute_value_mlt":[{"subitem_language":"jpn"}]},"item_resource_type":{"attribute_name":"資源タイプ","attribute_value_mlt":[{"resourcetype":"thesis","resourceuri":"http://purl.org/coar/resource_type/c_46ec"}]},"item_title":"ショウジョウバエ超らせん化因子の機能ドメイン","item_titles":{"attribute_name":"タイトル","attribute_value_mlt":[{"subitem_title":"ショウジョウバエ超らせん化因子の機能ドメイン"}]},"item_type_id":"1","owner":"1","path":["20"],"pubdate":{"attribute_name":"公開日","attribute_value":"2010-02-22"},"publish_date":"2010-02-22","publish_status":"0","recid":"909","relation_version_is_last":true,"title":["ショウジョウバエ超らせん化因子の機能ドメイン"],"weko_creator_id":"1","weko_shared_id":1},"updated":"2023-06-20T14:42:48.011051+00:00"}