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  1. 020 学位論文
  2. 文化科学研究科
  3. 04 日本歴史研究専攻

縄文時代の物資交換・情報交換に関する研究 -自然科学の手法を用いた縄文土器と黒曜石製石器の分析を中心として-

https://ir.soken.ac.jp/records/2155
https://ir.soken.ac.jp/records/2155
1ea240f0-ba69-4d85-9fd0-655bac9df4d0
名前 / ファイル ライセンス アクション
乙205_要旨.pdf 要旨・審査要旨 (344.6 kB)
乙205_本文.pdf 本文 (24.1 MB)
Item type 学位論文 / Thesis or Dissertation(1)
公開日 2011-06-02
タイトル
タイトル 縄文時代の物資交換・情報交換に関する研究 -自然科学の手法を用いた縄文土器と黒曜石製石器の分析を中心として-
言語
言語 jpn
資源タイプ
資源タイプ識別子 http://purl.org/coar/resource_type/c_46ec
資源タイプ thesis
著者名 建石, 徹

× 建石, 徹

建石, 徹

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フリガナ タテイシ, トオル

× タテイシ, トオル

タテイシ, トオル

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著者 TATEISHI, Toru

× TATEISHI, Toru

en TATEISHI, Toru

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学位授与機関
学位授与機関名 総合研究大学院大学
学位名
学位名 博士(学術)
学位記番号
内容記述タイプ Other
内容記述 総研大乙第205号
研究科
値 文化科学研究科
専攻
値 04 日本歴史研究専攻
学位授与年月日
学位授与年月日 2010-09-30
学位授与年度
値 2010
要旨
内容記述タイプ Other
内容記述 蛍光X線分析法等、主に非破壊型の機器分析法を用いて、縄文土器と黒曜石製石器の産地分析を実施し、縄文時代の物資交換・情報交換に関する考察を行なった。近年、わが国でも当該手法等による土器・黒曜石等の産地分析は珍しいものではなくなったが、従来、これらは別の研究者により別個に進められてきた。また、充分な考古学的考察に耐えうる資料ではない小片等を対象とした研究も多く、課題は山積している。本研究では考古学的検討に充分耐えうる良質な縄文土器資料と黒曜石資料を、明確な考古学的目的のもとに分析し統合して考察することを目指した。
 非破壊分析による制約はあるものの、縄文土器の分析では、胎土の粘土(マトリクス)部分と混和材部分のいずれを中心に分析しているのか、特に注意して分析を実施した。その上で、産地分析(在地・非在地論)と、在地の原料の中での用途・嗜好による選択性等に関する検討を行なった。
その結果、縄文時代の中でも、時期・地域等により、土器(土製品等を含む)の生産・利用・交換等に関するシステムが異なることが明らかとなり、往時の原料の選択性についても用途等に見合う適応の実態が明らかとなった(3-1.)。また、同一地域(千葉県域)の複数の遺跡から出土した縄文時代早期から中期の非在地系土器群を含む資料群について通時的な産地分析を実施した結果、当該地域では、早期から前期の非在地系土器群には遠隔地からの搬入土器が多いこと、また、中期後半の非在地系土器群には同時期の他の土器群と同様に遺跡周辺で生産されたものが多いこと等が明らかとなった(3-2.)。さらに、東京湾をはさんで対峙する房総半島と三浦半島の中期後半の遺跡間関係を、土器や人の動きに注目して検討したところ、対象遺跡の多くの土器は3-2.における中期後半期の検討結果と同様、それぞれの遺跡周辺で生産されたことが分かったが、一部の土器(=人)は東京湾を渡り移動したことが明らかとなった。しかもその移動の方向(西関東系土器が房総半島から三浦半島へ)が土器型式から想定しうる方向(西関東系土器が三浦半島から房総半島へ)とは逆向きであったことは、型式学的検討のみでは知りえない成果といえる(3-3.)。
 黒曜石の分析では、石器の器種分類や出土状況等にも注意して分析を実施した。その上で、消費遺跡における産地分析(産地の推定)に基づく検討を行なった。その結果、縄文時代の中でも、時期・地域等により、黒曜石製石器の生産・利用・交換等に関するシステムが異なることが明らかとなった(4-1.)。また、個別の中期遺跡(大橋遺跡)における黒曜石と土器の産地分析の結果を統合して詳細な遺跡内分析を実施した結果、当該遺跡跡の黒曜石石材の遺跡内における管理状況や交換形態、あるいは遺跡構成員の出自等に関する情報が得られた(4-2.)。さらに、関東周辺の消費遺跡における通時的な黒曜石産地分析結果の集計についてGISを用いた解析を実施したところ、当該地域では、縄文時代前期後半頃に信州産と神津島産の二つの産地黒曜石が関東全域を補完しあいながら被覆する広域ネットワークシステムが完成したことや、黒曜石の搬入経路が変更される場合は地形等の自然的要因より社会的要因が原因であることの方が多いこと等が明らかとなった(4-3.)。
 これらをふまえ、土器と黒曜石の検討結果を統合して考察したところ、関東周辺では、少なくとも縄文時代前期前半以降には広域ネットワークによる物資や情報の交換システムが成立していたことが明らかになった。その後もいくつかの画期が認められたが、特に中期後半(加曽利E式期)にはそれが最高段階に達し、遺跡周辺から人がほとんど動かずして物資や情報を入手するシステム(均質なクラスターが連接するネットワークシステム)が完成したことが理解できた。南関東において縄文時代中期後半(加曽利E式期)に完成した「均質なクラスターが連接するネットワークシステム」は、物資や情報を安定的に供給するシステムとして機能した側面はあるものの、あまりに高密なネットワークシステムが形成されたことにより各集落における生業領域等が狭まり、セツルメントシステム全体が飽和的となった可能性についても指摘した(5.)。
 本研究では、縄文時代中期末までの時期について特に多くの事例を検討して考察を行なったが、今後は後晩期以降(あるいは後期旧石器時代)の資料群についても同様の手法による分析を蓄積し、より長期的な時間軸の中で往時の社会の実態を考察する必要がある。
所蔵
値 有
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Ver.1 2023-06-20 15:54:45.990759
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