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前期へアー倫理学における「道徳」概念の研究
https://ir.soken.ac.jp/records/3240
https://ir.soken.ac.jp/records/3240997e0e26-1472-44ef-9179-6a991dc73341
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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研究成果報告書 (1.8 MB)
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Item type | 科研費報告書 / Reports of Grants-in-Aid for Scientidic Research(1) | |||||
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公開日 | 2012-11-20 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | 前期へアー倫理学における「道徳」概念の研究 | |||||
タイトル | ||||||
タイトル | Study on the concept of morals in the former ethics of R.M.Hare | |||||
言語 | en | |||||
言語 | ||||||
言語 | jpn | |||||
資源タイプ | ||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_18ws | |||||
資源タイプ | research report | |||||
著者 |
柴崎, 文一
× 柴崎, 文一 |
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著者名(英) |
SHIBASAKI, Fumikazu
× SHIBASAKI, Fumikazu |
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科研費研究者番号 | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 90260124 | http://kaken.nii.ac.jp/d/r/90260124.ja.html | |||||
研究分野 | ||||||
値 | 哲学・倫理学 | |||||
研究種目 | ||||||
値 | 基盤研究(C) | |||||
研究期間 | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 平成16年度~平成17年度 | |||||
抄録 | ||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||
内容記述 | 本研究は平成16年度から17年度の2ヵ年にわたり、前期ヘアー倫理学における「道徳」概念に関して考察を行ったものである。第1年度は、前期ヘアーの第1の主著である『道徳の言語』と「倫理学」と題された論文における「道徳」概念の検討を行った。第2年度は『自由と理性』における「道徳」概念の検討を行うとともに、ヘアー倫理学の提唱する道徳的思考の可能原理とも言うべき「他者理解」の構造に関するヘアーの理論を検証した。 検証の結果、少なくとも前期ヘアーの倫理学においては、「道徳」の概念規定が極めて不明確であるという結論を得た。ただし後期の主著である『道徳的思考』を中心として提示されることになる「他者理解」の構造に関する理論の萌芽は、『自由と理性』において既に明瞭であることが確認できた。 ヘアーは『自由と理性』において、道徳問題の成立する領域には「功利主義的」なものと、「理想主義的」なものがあるとしている。「功利主義的領域」とは、異なった「利益の衝突」が問題になっている領域であり、「理想主義的領域」とは、異なった「理想の衝突」が問題になっている領域である。ヘアーは基本的に、功利主義的領域で成立している道徳問題は、彼の提唱する道徳判断の普遍化可能性テーゼに基づき解決可能であるとする。しかし普遍化可能性テーゼに従い、他者の利益を自己の利益と仮定した上で道徳的論証を展開しても、両者の利益実現に対し、十分な合理的理由が見出され得る場合はあり得る。他方、異なった理想の衝突に起因した道徳問題は、当事者が自己の理想に言わぱ狂信的な仕方で固執している場合、ヘアーの立脚する形式主義の立場からは、原理的に解決の方法がないとされ、このような問題に対しては「寛容」の精神を持つことの重要性が示唆されるが、このような「寛容」の精神の要請根拠が彼の普遍的指図主義の理論からどのように導出されるかは、全く示されていない。ただし彼の議論を総合的観点から見た場合、「寛容」の精神の可能根拠は、我々の<他者理解>の可能性に根ざしていると考えられているように見受けられる。そこで本研究では、さらにヘアー自身の立脚する立場から彼の「道徳」概念を理解する試みとして、<他者理解>に関する彼の理論の検討を行った。 This research is a study on the concept of morals in the former period of Hare's ethics. In the first research year, I tried to throw light on the concept of morals in the "Language of Morals" which is one of his major writings and his paper on 'Ethics'. In the second year, I tried to make the concept of morals in his "Freedom and Reason" clear and analyze his theory of the understanding of other people. As a result, I found that Hare's conceptualization of morals very unclear at least in his former period. But I confirmed that a germination of his theory of the understanding of other people which will be developed in his later ethics can be found in his "Freedom and Reason". Hare points out in "Freedom and Reason" that there are two kinds of moral arguments. One is an argument which is based on a conflict between interests and the other is an argument which is based on a conflict between ideals. Hare insists that the moral arguments based on the conflict between interests are solvable by his ethical theory of universal prescriptivism. But he pleads that his theory of universal prescriptivism cannot provide a crucial resolution of the moral arguments based on the conflict between ideals. He calls up the mind of toleration in order to solve this problem. But the possible reason for this request is not given in the framework of his ethics. If we, however, look at the whole reasoning of his ethical theory we can consider that he thinks the possible grounds for the toleration are based on our competence of the understanding of other people. Hence I looked into his thesis of the understanding of other people as an attempt to interpret his conceptualization of morals. |
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内容記述 | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 科学研究費補助金研究成果報告書 研究代表者:柴崎文一 [総合研究大学院大学学融合推進センター助教授] |
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科研費の分科・細目 | ||||||
値 | 哲学・倫理学 | |||||
発行日 | ||||||
日付 | 2007-01 | |||||
日付タイプ | Created | |||||
研究課題番号 | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | 16520012 | |||||
報告年度 | ||||||
値 | 2005 | |||||
関連サイト | ||||||
識別子タイプ | URI | |||||
関連識別子 | http://kaken.nii.ac.jp/d/p/16520012.ja.html | |||||
関連名称 | KAKEN(科学研究費補助金データーベース) | |||||
著者版フラグ | ||||||
出版タイプ | VoR | |||||
出版タイプResource | http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85 | |||||
フォーマット | ||||||
内容記述タイプ | Other | |||||
内容記述 | application/pdf |