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  1. 020 学位論文
  2. 先導科学研究科
  3. 21 生命体科学専攻

マウスMHCクラスI様分子MILLの生化学的解析

https://ir.soken.ac.jp/records/1219
https://ir.soken.ac.jp/records/1219
7934df49-ec11-4423-8cf2-9ac0920e29bf
名前 / ファイル ライセンス アクション
甲1011_要旨.pdf 要旨・審査要旨 (289.4 kB)
甲1011_本文.pdf 本文 (3.8 MB)
Item type 学位論文 / Thesis or Dissertation(1)
公開日 2010-02-22
タイトル
タイトル マウスMHCクラスI様分子MILLの生化学的解析
言語
言語 jpn
資源タイプ
資源タイプ識別子 http://purl.org/coar/resource_type/c_46ec
資源タイプ thesis
著者名 梶川, 瑞穂

× 梶川, 瑞穂

梶川, 瑞穂

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フリガナ カジカワ, ミズホ

× カジカワ, ミズホ

カジカワ, ミズホ

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著者 KAJIKAWA, Mizuho

× KAJIKAWA, Mizuho

en KAJIKAWA, Mizuho

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学位授与機関
学位授与機関名 総合研究大学院大学
学位名
学位名 博士(理学)
学位記番号
内容記述タイプ Other
内容記述 総研大甲第1011号
研究科
値 先導科学研究科
専攻
値 21 生命体科学専攻
学位授与年月日
学位授与年月日 2006-09-29
学位授与年度
値 2006
要旨
内容記述タイプ Other
内容記述 主要組織適合性遺伝子複合体(major histocompatibility complex; MHC)は、皮膚<br />移植片の生着を支配する分子(移植抗原)をコードする遺伝領域として発見された。ヒ<br />トでは6 番染色体のHLA 領域、マウスでは17 番染色体のH2 領域がこれに相当する。<br />その後、移植抗原の生理的機能は、抗原ペプチドをT細胞レセプターに提示することに<br />あることが判明し、今日では、これらの抗原はMHC クラスI 分子およびMHC クラス<br />II 分子として広く知られるにいたっている。ヒトではHLA-A/B/C 分子、マウスでは<br />H2-K/D/L 分子がMHC クラスI 分子に相当する。MHC クラスI 分子には多くの類似<br />分子が存在するため、これらは他のMHC クラスI 様分子と区別して、特にMHC クラ<br />スIa 分子と呼ばれている。MHC クラスIa 分子はペプチドおよびβ2 ミクログロブリン<br />と結合する膜表面局在型の糖タンパク質であり、細胞質内タンパク質由来のペプチドの<br />CD8+T 細胞への提示が主な機能である。<br /><br /> MHC クラスIa 分子以外のクラスI分子はMHC クラスIb 分子と呼ばれている。ヒ<br />トでもマウスでも、MHC クラスI 様分子の中でのMHC クラスIa 分子の種類は少数で<br />あり、大部分はMHC クラスIb 分子である。MHC クラスIb 分子は、一部の例外を除<br />けば、MHC クラスIa 分子と同様にβ2 ミクログロブリンと結合する膜表面局在型の糖<br />タンパク質であり、その立体構造もMHC クラスIa 分子と似たフォールドを形成して<br />いる。ただし、結合する低分子は必ずしもペプチドではなく、例えば糖脂質を結合する<br />MHC クラスIb 分子も存在する。さらに、リガンドがまったく結合していないと考え<br />られるMHC クラスIb 分子も存在する。したがって、MHC クラスIb 分子の機能はペ<br />プチドの提示にとどまらず多様である。これらMHC クラスIb ファミリーの多彩な機<br />能は、1)特殊な抗原提示を行なうもの、2)抗原提示以外の免疫機能を持っているも<br />の、3)免疫系以外で機能するものに大別される。<br /><br /> 最近、Kasahara らはこれまでに知られているMHC クラスIb のいずれとも異なる<br />MHC クラスIb ファミリー遺伝子をマウスで(後にラットでも)発見した。この遺伝<br />子はマウス7 番染色体上の白血球受容体複合体(leukocyte receptor complex; LRC)<br />領域近傍でコードされることからMill(MHC Class I-like located near the LRC)と<br />命名された。Mill はMill1 およびMill2 の二つからなるファミリーで、多型が少なく、<br />その遺伝子産物であるMILL1 およびMILL2 の生体組織における発現量は低いと考え<br />られている。RT-PCR 解析によればMill1 は胸腺や新生児の皮膚といった限られた組織<br />で転写されているが、Mill2 はほとんどの組織で低いレベルで転写されている。遺伝子<br />配列から予測されるアミノ酸配列からは、MILL1 およびMILL2 はMHC クラスIa 分<br />子と同様に三つの細胞外ドメイン (α1 からα3)からなる糖タンパク質であると推測さ<br />れた。しかしながらα1 ドメインおよびα2 ドメインの、ペプチドとの相互作用に重要な<br />部位が欠落していることも推測され、MILL はペプチドを結合しないことが示唆された。<br />また、MILL1 とMILL2 の配列は、既知のMHC クラスI ファミリーの中ではMICA/B<br />に最も近く、げっ歯類にMICA/B ファミリーは存在せず、一方ヒトにはMill ファミリ<br />ー遺伝子が存在しないことから、MILL はMICA/B の機能的対応分子ではないかと推<br />測されていた。MICA/B はナチュラルキラー(natural killer; NK)細胞受容体NKG2D<br />のリガンドとして、NK 細胞を活性化する分子である。しかしながら、マウスではRAE-1<br />およびH60 がMICA/B と同様にNKG2D のリガンドとして機能するため、MILL は<br />MICA/B の機能的対応分子ではなく、別の機能をもっている可能性も考えられた。<br /><br /> 本研究においては、MILL 分子の生化学的特性を明らかにすべく、主としてマウス培<br />養細胞株で発現させた組換えMILL 分子を用いて詳細な解析を行った。その結果、<br />MILL1 およびMILL2 がβ2 ミクログロブリンと相互作用する、グリコシルホスファチ<br />ジルイノシトール(glycosylphosphatidylinositol; GPI)アンカー型の糖タンパク質で<br />あることを明らかにした。また、MILL 分子の細胞表面発現はTAP 機能に依存しない<br />ことを明らかにした。後者の結果はMILL1 およびMILL2 が抗原ペプチドを結合しな<br />いことを示唆するものであった。MILL1、MILL2 はβ2 ミクログロブリンと相互作用す<br />ること、GPI で細胞膜に結合していることなどの点で、MICA/B と異なっており、両者<br />は生化学的特性を異にするMHC クラスIb 分子であることが示された。<br /><br /> さらに、マウスMILL 分子を大腸菌の封入体として作成し、β2 ミクログロブリンを<br />加えることにより、同分子を巻き戻すことに成功した。この成果は、立体構造解析を含<br />め、MILL 分子の詳細なタンパク質構造解析に道を拓くものである。
所蔵
値 有
フォーマット
内容記述タイプ Other
内容記述 application/pdf
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Ver.1 2023-06-20 16:06:59.341147
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